東京を敵視する関西人

世間には日本の首都どこ論争がありますね。東京か、京都か。もはや国際的には東京と認識されているのでしょうが、京都が日本の首都だと言う人も根強くいます。かくいう私も日本の首都京都論を信じる一人です。

 

京大の教授陣も授業中に首都について言及することがあります。「日本の首都は京都ですからね(笑)」と冗談めかして言っていましたが、語っているときの目はガチでしたよ......!もはや国際的には首都は東京だが、それでもどうしても認めたくない......という気持ちの表れでしょうか。

 

日本の首都が京都であるというのにはいくつか根拠があります。首都問題ついては他の多くのサイトで述べられているので、以下にはほんの一部を載せます。

 

1.明治維新の際に遷都の詔が出ていない

2.現行の法律に日本の首都を定める法律がない

 

1について。これが首都京都論を主張する人の一番大きい理由でしょう。都を遷都するとき、天皇は必ず遷都の詔を出します。しかし、桓武天皇が794年に平安京に都を移して以来、現在に至るまでの1226年間、一度も遷都の詔が出されていないのです。明治維新の際に東京に天皇がお引っ越しなさった際には東京奠都の詔が出されましたが、遷都については何も言及がありませんでした。奠都は都を置く、遷都は都を移すという意味です。つまり、今でも日本の都は京都と東京の二ヶ所あるのです。

ところで、この問題点は現代の首都と都は同一視して良いのか?という点です。首都の定義はどうなっているのかを調べる必要がありそうです。

 

2について。これは大学の教授が真剣な目をして説明していました。現行の法律では、首都圏を定める首都圏整備法があるのみで首都が東京であるとはどこにも書いていないというものです。

 

理由はこのくらいにします。正直、日本の首都などどこでも良いような気もするのですが、絶対に京都だ、東京だとこだわる人もいるようですね。(聞いた話では、首都は奈良→京都→東京と段々北に向かって移ってきたので、次は仙台だと主張する人もいるとかいないとか)

 

首都の話でなくとも、大阪、京都など関西の人たちは何かにつけて東京と比べたがるように思います(実際は東京の方がずっと都会で、人口も多い)。一方、東京の人たちは関西など眼中にないという態度をとっている気がします。

 

大学も同様ですね。京大は激しく東大を敵視している人が多いイメージです。東大が嫌いだから京大に来たという友人も多数います(僕もその一人)。一方、悔しいことに東大は京大など眼中にありません(実際は東大のほうが合格も難しく、優秀で真面目な人が多い)。私などは「東大なんてただの官僚育成学校じゃないか!世界大学ランキングでも京大が日本で一番だったのに......」とも思うのですが、負け惜しみでしょうか。

 

この関東関西対立は自然や人間味にあふれた有機的な(イメージの)中世・近世と、機械的、非人間的で無機質な(イメージの)近代という歴史的な対立でもあるのでしょうか......?つまり関西人には近代を表象する東京は機会的で無機質だ、関西の方が人間の生に近いというイメージがあるのでしょうか?これだけ情報網が発達し、時間距離が縮まった現代でもこのような意識の違いがあるのは非常に面白いと思います。