異常なほど数字に執着する男

今回は私のネガティブで神経質な思考を披露する回です。

 

私は数を非常に意識して生活しています。数に支配されて生きていると言っても過言ではありません。今や無意識のうちに数を意識してしまっています。

 

始まりは小学生の時だったと思います。学校の図書館で読んだ本に数字の隠された意味が書いてあったのです。つまり4は死、9は苦を意味する、西洋だと7はラッキー、13は不吉な数字などです。「へー、そんな意味もあるのか」とその時は感心して読んでいました。その直後からです。数字に支配されてしまったのは。

 

もともと神経質な性質だったのでしょうか、生活している際のあらゆる行為、例えば階段を上がる、食べ物を食べる、歩くといった行為から果ては瞬きまで数を数えるようになってしまいました。つまり4や9を避けて行動するようになったのです。以下に小学生の頃の私が生活する上で気をつけていたことのほんの1例を挙げます。

 

学校の階段を上がるときには不吉な4段目と9段目は飛ばし、かつ合計で13段にならないようにして上がっていました。降りるときも同様に4,9段目は踏んではいけません。実家にあった階段は恐ろしいことに13段あったので毎日4,9段目を飛ばして上がっていました

 

授業中、友達の意見発表の後に拍手するときももちろん4回や9回で止めない。また、二桁になった場合、それぞれの数字を足して4や9になったらアウト。例えば21回はセーフですが22回は絶対にだめです。さらにいうなら25階の時は足して7になるので絶好の止め時です。(このおかげで小学生の私は2桁の暗算が得意になりました)

 

数学のテスト中など、どうしても4を書かなければいけないときは、最後に書き終えたときの数字が4や9でなければセーフです。例えば最後の答えが74なら、4→7のように一の位から逆に書くなどの工夫をしてテストの最後に書いた数字が4にならないようにしていました。

 

給食の時間、例えば唐揚げがお皿に4個残っている状況はあり得ません。5個残っているときに2つまとめて食べて残り三つにしなければなりません。

 

休み時間にトイレに行ったら4番目の小便器では絶対に用を足しません。このとき注意するべきは左右両方から確認することです。右から数えて2番目でも左から数えたら4番目の場合があるのでそこは使えません。

 

通学路を歩くときも、同じレンガの色の所は何歩で歩いたとカウントしていました。4歩を避けるために大股になったり急に小さく歩いたりしていたので周りからはおかしい人と思われていたことでしょう。

 

瞬きの回数などは意識したら終わりです。いやでも頭の中で回数を数えてしまいます。4回した瞬間にすぐもう一度しないといけません。数えるのに必死で人が話しかけてきても全く頭に入ってきません。

 

さすがに成人を迎えた今はそこまでの執着はなく、生活にも特に支障はありませんが、階段のある実家に帰ったときには、当時の癖で4段目と9段目は飛ばして上ってしまいます。今もこうして何度も4とか9とか打ち込んでいると、消して7を打ちたくなります。(こう書くことによって最後に7を打ち込んで終わることに成功......!)

 

とこのように書き出してみましたが、自分でも頭がおかしいと思います。なぜこうなってしまったのか自分でも分かりません。

 

どなたかこの思考を理解できる人はいるでしょうか?他にも数字を意識している人がいたらぜひ教えてほしいです。