時計を直さないまま使う男

今回は私の癖である「解決すべき問題をどうしても先送りにしてしまう」に関するエピソードです。

 

去年の話になりますが、ある日目覚まし時計が壊れてしまいました。いや、壊れたという表現は正しくないですね。時計が止まったわけではなく、正確な時刻を示さなくなってしまったのです。何かの拍子にベッドから落っことして設定がリセットされてしまったようでした。

 

こんなとき、ふつうの人なら(当たり前のことですが)時計の時刻を正確な時刻に直すでしょう。しかし私はそれがめんどくさかったのです。説明書なしで直そうとは試みましたが、出来ませんでした。その次の説明書がどこにあるか探す、という行為が面倒だった私は時刻のずれたその時計を使い続けました。

 

当時、私の家にある時計はその一つだけでした。それ以外に今の時刻が分かるものはスマホだけです。そこで私は時計の指し示す時間に何時間何分足せば現在時刻になるかをスマホの時計で確認し、それを覚えて壊れた時計のまま使用していました。例えば時計を見ときに2:00だったら、8時間25分ずれているから足して今の時刻は10:25だ......(正確には覚えていませんが、本当にこのくらいずれたまま使っていました)のような感じです。もちろん目覚ましとしても使っていましたから、明日の朝8:00に起きようと思ったらずれを計算して23:35にセットしなければなりませんでした。

 

絶対に説明書を見つけて直した方が速いし、楽なことは分かっているのです。しかし私はそれが出来ませんでした。なんというか、そのときの環境に合わせて生きてしまうのです。「まあ、計算すれば時刻も分かるし、別にいっか......」となってしまうのです。

 

結局、友達が言えに遊びに来るかも知れない、というときになってようやく直そうかなという気になりました。さすがに人に見られたら「なんで壊れたまま使ってるの?」と聞かれるに違いありません。それを説明するのは難しいので説明書を探して直しました。......それからの生活の便利なことと言ったら!見ただけで時刻が分かるというのは素晴らしいですね!(当たり前)

 

同じような考えを持っている方、いらっしゃったら教えて下さい。