第二外国語はロシア語を選べ!
大学生の多くは1年生のときに第二外国語、つまり英語以外の言語の授業が必修であると思います。
おそらく、大学に合格した後、入学式の前の今の時期に既に選択を迫られている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は私が第二外国語として選んだロシア語について話したいと思います。言語選択の一助になれば幸いです。
ロシア語とは?
ロシア語はロシアをはじめ、カザフスタンなどの旧ソ連圏で話されています。国際連合の公用語でもあります。キリル文字という独自の文字を使用しています。日本で使用されている単語の中にも、ノルマ(норма)、イクラ(икра)などロシア語由来の単語が数多くあります。
ロシア語を選択するメリット
はっきり言ってロシア語を選択する人は少数派です。多いのはフランス語や中国語でしょう。しかし、旧ソ連圏を始め多くの国で使用される言語ですし、ロシアと日本の間には領土問題などの多くの解決すべき問題が残っていますから、ロシアの文化を知る上でも学んでおいて損はない言語です。
今まで英語を習ってきた人からすれば、ロシア語は全く新しい言語です。文字も文法法則も異なります。これは一見、大変なことのように思いますが、実はそんなことはありません。むしろ、ドイツ語やフランス語など、英語と似ている言語のほうが今までの英語と混同してしまって違いを覚えるのが大変という話はよく聞きます。全く新しいロシア語だからこそ、学習しやすいと言えます。
実際の授業の様子
授業は文法と演習に分かれていて、文法の先生は日本人、演習の授業はロシア人でした。文法と演習が週に一コマずつありました。
文法・演習ともに、まずキリル文字と発音を覚えるとことから始まります。有名な巻き舌は非常に難しいので上手く出来なくても大丈夫です。出来ないからといって特にとがめられることもありませんでした。
その後は文法は名詞の性数変化、格変化、動詞の変化......と順々に習います。文法などの細かい点は後で別に詳しく書くかもしれません。
文法の日本人の先生はとても適当な先生で、すぐ休講にするし、授業はだいたい時間の60分前に終わりました(本来の授業時間は90分)。その分説明も適当でわかりにくかったですが、単位は確実にもらえました。
一方、ロシア人の先生はかなりきびしかった......
まず授業が全てロシア語で進められるのです。最初から。
キリル文字すら習っていない段階でも全ての説明はロシア語でした。辛いのはみんなの前で文章を読まされたり、問題に答えさせられたりすること。つたないロシア語でみんなの前で発表するのはなかなか恥ずい......
しかし2年もやっていると(文系学部は第二外国語を2年やらされます)、だいたい何を言っているのかが分かってくるから不思議です。冗談で笑えることも増えました。ロシアの文化も話してくれるのでなかなか面白いです。
私は2年やって文法はかなり覚えました。簡単な文章なら読めると思います。会話はまだ厳しいでしょうが......
どんな人がロシア語を選択しているのか?
皆さんはロシア語選択者に対してどのようなイメージをもっていますか?私はかなりの変人が多いイメージがありました。
実際に授業にでてみると......変な人は多いけれど、普通の人も意外といる!!
格好からして関わりたくないな......という人も何人かいましたが、私のような普通の人もいます。
ロシア語を選択するのは、大学で新しいことに挑戦したい、他の人とは一線を画したい(話のネタに出来ます)、ロシアやソ連に興味がある人たちでしょうか。
まとめ
私は高校の友人に「一緒に授業受けないか」と誘われて軽い気持ちでロシア語を選択しましたが、学習しているうちにロシアの虜になってしまいました......今ではソ連文学とかに手を出しています。(原文なら格好いいんですけどね......日本語訳で読んでいます。)ゴーリキーとか、好きです。ロシア語を選択していなければロシアの魅力には気付いていなかったでしょう。
正直、他の言語も難しさは同じだと思います。それなら、希少性の高いロシア語を選択して周囲にマウントをとってみる、というのはいかがでしょうか?